「上司が言っている用語の意味がわからない」「SFAとCRMの違いが混乱する」「MQLとSQLって何が違うの?」——営業職に就いたばかりの方や、別部署から営業に異動した方からよく聞く声です。
本記事では、BtoB営業で必ず登場する重要用語をカテゴリ別に50以上わかりやすく解説します。営業スキルの基礎となる用語を理解することで、チームコミュニケーションがスムーズになり、業績改善にもつながります。
営業用語とは?なぜ用語を知ることが重要か
営業用語とは、営業活動・マーケティング・顧客管理などの場面で使われる専門的な言葉や略語のことです。BtoB営業では特に多くの専門用語が使われており、これらを理解しないとチーム内のコミュニケーションや会議についていけなくなります。
営業用語を覚えることで得られるメリットは3つです。
| メリット | 説明 |
|---|---|
| チームコミュニケーション円滑化 | 用語の意味を理解することで会議や1on1が効率的になる |
| 問題の早期発見 | 正しい指標の意味を理解することで課題を早期把握できる |
| キャリアアップ | 専門性の高い用語を使いこなすことで信頼度が上がる |

カテゴリ1:リード・見込み客に関する用語
MQL(Marketing Qualified Lead)
マーケティング部門が「営業に引き渡せる品質」と判断したリード。問い合わせ・資料ダウンロードなどの行動をもとに判断します。ファネルの中間段階に位置します。
SQL(Sales Qualified Lead)
営業部門が「商談化できる」と判断したリード。MQLをさらに絞り込んだ、より購買意欲の高い見込み客です。
ICP(Ideal Customer Profile)
理想顧客プロファイル。自社製品・サービスが最も価値を提供できる顧客の定義です。業種・規模・課題・行動などの特性で定義します。
インテント(Intent)
見込み客の購買意図・行動シグナルのこと。特定のWebページ閲覧・競合検索・採用情報などが「インテントシグナル」として使われます。
ナーチャリング(Nurturing)
まだ購買に至っていないリードに対して、コンテンツ配信・メール・セミナーなどで継続的に関係を育てる活動のことです。
カテゴリ2:営業プロセスに関する用語
BANT
商談評価のフレームワーク。Budget(予算)・Authority(決裁権)・Need(必要性)・Timeframe(導入時期)の4要素で見込み度を評価します。
アポ(アポイントメント)
商談の約束・予約のこと。「アポを取る」は商談の機会を作ることを意味します。
クロージング
商談の最終段階で、顧客に契約を決めてもらう行為・フェーズのこと。「クロージングトーク」は最終的な購入決定を促す会話を指します。
プロスペクト(Prospect)
見込み客・潜在顧客のこと。まだ購入の可能性があるが確定していない段階の顧客を指します。
ウォームアップ
コールドリード(接触のない見込み客)に対して、段階的に関係を築き購買意欲を高めるプロセスです。
商談サイクル
最初のコンタクトから受注完了までの平均日数。商談サイクルが長いほど営業効率が下がるため、短縮が重要なKPIとなります。

カテゴリ3:ツール・システムに関する用語
SFA(Sales Force Automation)
営業支援システム。商談管理・活動ログ・パイプライン管理などを自動化するツールです。SFA比較の記事も参考にしてください。
CRM(Customer Relationship Management)
顧客関係管理システム。顧客情報・購買履歴・コミュニケーション履歴を一元管理します。SFAと統合されているツールが多いです。
MA(Marketing Automation)
マーケティングオートメーション。メール配信・リードスコアリング・コンテンツ配信などのマーケティング活動を自動化するシステムです。
ABM(Account Based Marketing)
特定の重要企業(アカウント)に絞り込んで、営業・マーケティングのリソースを集中投下する戦略・手法です。
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カテゴリ4:指標・KPIに関する用語
| 用語 | 正式名称 | 意味 |
|---|---|---|
| KGI | Key Goal Indicator | 最終目標指標(売上・顧客数など) |
| KPI | Key Performance Indicator | 行動・プロセス指標(架電数・商談数など) |
| CVR | Conversion Rate | コンバージョン率(転換率) |
| CAC | Customer Acquisition Cost | 顧客獲得コスト |
| LTV | Life Time Value | 顧客生涯価値 |
| ARR | Annual Recurring Revenue | 年間経常収益(SaaS向け) |
| MRR | Monthly Recurring Revenue | 月間経常収益(SaaS向け) |
| チャーン率 | Churn Rate | 解約率(顧客が離れる割合) |
| NPS | Net Promoter Score | 顧客推奨度スコア |
カテゴリ5:インサイドセールス・フィールドセールス用語
BDR(Business Development Representative)
アウトバウンド(外に向けた能動的な)新規開拓を担うインサイドセールス担当者。コールドリードへのアプローチが主な業務です。
SDR(Sales Development Representative)
インバウンド(自社への問い合わせ・資料請求など)のリードを対応するインサイドセールス担当者。
フィールドセールス(FS)
顧客先に直接訪問して商談・提案を行う営業担当者・チームのことです。
インサイドセールス(IS)
電話・Web会議・メールなどを使い、非訪問で行う営業活動。近年BtoB企業での採用が急増しています。
カテゴリ6:マーケティング・ファネル用語
トップオブファネル(TOFU)
購買ファネルの上部。まだ課題認識段階の潜在顧客へのアプローチ(ブログ・SNS・広告など)を指します。
ミドルオブファネル(MOFU)
購買ファネルの中間。課題は認識しているが解決策を探している段階のリードへのアプローチです。
ボトムオブファネル(BOFU)
購買ファネルの下部。購買検討段階にある見込み客への直接提案・デモ・比較資料などです。
リードスコアリング
見込み客の属性・行動に基づいてスコアを付け、優先度を数値化する手法。データドリブン営業の基盤となる概念です。
GBase GTMで営業用語を実践で活かす方法
営業用語を知識として理解するだけでなく、日々の営業活動で実践的に活かすことが重要です。GBase GTMは、多くの営業用語が表す概念をAIツールとして具現化しています。

STEP 1:ICPを設定してターゲットリストを作成する
「ICP(理想顧客プロファイル)」の概念を実践するため、GBase GTMで業種・規模・地域などの条件を設定し、最適なターゲット企業リストを自動生成します。
STEP 2:AIスコアリングでSQLを自動判定する
「SQL(営業資格リード)」の判定をAIが自動化。過去の受注データをもとに、各リードのスコアを自動算出し、優先度の高いリードを特定します。
STEP 3:ヒアリング技術でBANTを確認する
商談では「BANT(予算・権限・必要性・時期)」を自然な会話で確認します。GBase GTMが事前に収集した企業情報をもとに、ヒアリングの準備を効率化できます。
よく混同する営業用語の違い早見表
| 混同しやすい組み合わせ | 違い |
|---|---|
| SFA vs CRM | SFAは営業活動管理、CRMは顧客関係管理(現在は統合されることが多い) |
| MQL vs SQL | MQLはマーケ判断、SQLは営業判断(MQL→SQL→商談の順) |
| BDR vs SDR | BDRはアウトバウンド新規開拓、SDRはインバウンド対応 |
| インサイドセールス vs テレアポ | インサイドセールスは戦略的分業体制、テレアポは単発架電 |
| ナーチャリング vs クロージング | ナーチャリングは育成、クロージングは成約促進 |
FAQ:営業用語に関するよくある質問
Q1:営業用語を効率的に覚える方法はありますか?
用語を「文脈の中で」覚えることが最も効率的です。上司・先輩が使った用語をその場で調べ、翌日の会話で使ってみることで定着します。また、本記事のような用語集を印刷してデスクに貼っておく方法も効果的です。
Q2:SFAとCRMはどちらを先に導入すべきですか?
チームの規模と課題によります。営業活動の可視化・商談管理が課題ならSFAを先に導入しましょう。既存顧客との関係強化が課題ならCRMを先に導入します。多くの場合、SFA機能を持つCRMツール(Salesforceなど)を一体導入するケースが多いです。
Q3:インサイドセールスとフィールドセールスの役割分担はどうするべきですか?
一般的には、インサイドセールスがリードの初期対応・ナーチャリング・アポ取りを担い、フィールドセールスが商談・提案・クロージングを担う分業体制が最も効率的です。
Q4:ABMは大企業向けの戦略ですか?
ABMは大企業向けと思われがちですが、中小企業でも重要顧客を絞り込んで集中投下する戦略として有効です。リソースが限られているからこそ、ABMによる選択と集中が重要になります。
Q5:チャーン率を下げるにはどうすればいいですか?
チャーン率を下げるには、①オンボーディング(導入支援)の充実、②定期的なカスタマーサクセス活動、③早期の解約サインの検知と対応の3つが有効です。チャーン率は月次でモニタリングし、早期対処することが重要です。

まとめ:営業用語を習得して営業力を底上げする
本記事では、BtoB営業で必須の用語を以下のカテゴリで解説しました。
- リード・見込み客用語(MQL・SQL・ICP・インテント・ナーチャリング)
- 営業プロセス用語(BANT・クロージング・商談サイクルなど)
- ツール用語(SFA・CRM・MA・ABMなど)
- 指標・KPI用語(KGI・KPI・CAC・LTV・ARRなど)
- インサイドセールス用語(BDR・SDR・フィールドセールスなど)
営業用語を習得することで、チームコミュニケーションが円滑になり、データに基づいた改善活動が加速します。まずは本記事の用語を1日5個ずつ覚えることから始めてみましょう。